OPEN WORK(旧Vorkers)というハイレベル就活生であれば、一度は参考にしたハイレベル人材向けの転職サイトが、実際の転職者データから推計した、大学別平均年収ランキングです。
転職希望者の実データに基づくため、かなり精度の高い、平均年収ランキングです。
出身大学別30歳年収ランキング!1位は東大、2位以降の名門大は…
「出身大学別30歳年収ランキング」の1位は東京大学で、年収810万円でトップとなりました。30歳での平均年収は唯一の800万超と他校を圧倒しています。
2位には少数精鋭の最難関国立大学の一橋大学(年収739万円)となっています。文系の実学系トップ校として流石の実績です。
続いて、3位は京都大学(年収727万円)となりました。名実ともに日本ナンバー2の総合大学です。トップ3は国立大学が占めます。
また、トップの東京大学と2位の一橋大学の差はおよそ70万円で、東大卒業生の圧倒的な稼ぎっぷりが浮き彫りになっています。
4位には私立大学トップでの慶應義塾大学(年収726万円)が続きます。有力OBも多く、OB組織・三田会も有名で、卒業後も慶應ブランドを活用しているビジネスマンも多いです。各種企業レベルや地方支部レベルで結成された三田会パワーは時に、就職や出世にも影響します。
5位には国立大学理系トップ校の東京工業大学(年収708万円)がランクインしています。東大や京大と共に理工系で日本トップクラスの大学です。
6位には、早稲田大学(年収654万円)がランクインしています。早慶の一角で私立トップ校です。OBもあらゆる分野で活躍しています。
そして、トップ10には、国立大学が6校、私立大学が4校と名門有力大学が上位となっています。
上位校には有力名門大学が続く
ランキング上位には国立大がトップの東京一工に加え、地方の名門大学である地方旧帝大(北海道大学、東北大学、名古屋大学、大阪大学、九州大学)や、関西のトップ大学・神戸大学、関東の名門である横浜国立大学や筑波大学が上位に食い込んでいます。いずれも国立大学の有力校で社会的評価も高い有力大学が続きます。
私立大学はトップの早慶に加え、トップブランド校の上智大学や、ICU(国際基督教大学)、東京理科大学が上位にランクインしています。いずれも、高い社会的評価で、優秀なOBも多い有力校です。
ここまで、どうでしょうか?見事に国立大学では、旧帝大学、東工大、一橋大、神戸大、横国大、筑波大といった大学が、私立では早慶上理ICUといった実力ある難関大学が上位にランクインしている事が分かります。
上位校に続いて、MRACHや都市圏国公立大学が続く
上位校に続いて、一定の力を持つ有力大学が続きます。
上位校に続くのは、有力私立大学のMARCH(明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学)や関関同立(関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学)や、都市圏国公立大学の横浜市立大学や大阪市立大学、首都大学東京(現・都立大学)、千葉大学、電気通信大学といった都市圏大学が上位にランクインしています。
ランキングを分析すると、国立大学では、東京一工や地方旧帝大、神戸、筑波、横国といった難関有力大学が上位に。
私立大学では、早慶、上智、理科大、ICUといった難関私立大学が上位にランクインしており、学力が高く、かつブランドもある有名大学が、高い平均年収となっています。
これらに続いて、MARCHや関関同立、都市圏国公立大が続いています。
卒業生の年収が高いハイレベル大学ランキング
記事から抜粋したランキングがこちら
1位 東京大 810万
2位 一橋大 739万
3位 京都大 727万
4位 慶應大 726万
5位 東工大 708万
6位 早稲田大 654万
7位 神戸大 651万
8位 大阪大 640万
9位 国際基督教大 635万
10位 上智大 633万
11位 東北大 626万
12位 横国大 624万
13位 東京理科大 619万
14位 名古屋大 611万
15位 筑波大 608万
16位 北海道大 607万
17位 九州大 598万
18位 横浜市立大 596万
19位 中央大 596万
20位 同志社大 595万
21位 明治大 587万
22位 大阪市立大 585万
23位 立教大 584万
24位 千葉大 581万
25位 電気通信大 579万
26位 大阪府立大 578万
27位 首都大学東京 575万
28位 青山学院大 574万
29位 芝浦工業大 569万
30位 関西学院大 567万
※今回ランキングは、集計期間内(2018年3月~2019年7月)に「OpenWork」へ登録のあった年収及び出身大学データのうち、50件以上データのあった大学100校、1万8651人を対象データとして集計。OpenWorkに登録された年収データから、各大学出身者の年収と年齢の分布から、30歳時の想定年収が算出され、ランキングとなっています。なお、出身の大学院は除外し、各大学出身者のみを対象としています。
伸びる都市圏大学、地盤沈下の進む地方大学
今回のランキングは転職サイトで一定数以上のデータがある大学が対象となっていますが、このランキングを見ても読み解けるのは、やはり東京・大阪といった大都市圏の有力国公立大学や有力私立大学が、卒業後の収入を考えると良さそうです。
もちろん、地方でも地方旧帝大のように歴史も実績もあり、企業評価も極めて高い大学は別です。
地方旧帝大も、各地方の都市圏に位置している為、立地的要素は悪く有りませんが。
一般的に入学難易度が同じようなレベルの大学でも、地方大学と都市圏大学の学生では、
「OBの進路・就職後のOBからの生の声」、「就職・就活に対する学生の考え方や価値観」、「就職先のチョイス」、「友人学生との就活に関する情報交換量」といったような点で、意識や情報量に確かな差が生まれてきます。
当然、高年収を期待できる就職先が、身近に多数ある点も大きいです。
これらの要因が、就職、卒業後の収入に多少なりとも影響を与える事は否めません。
大都市圏でも地方都市圏でもない地方大学に、似たような地方出身者が集い、ずーっと同じキャンパスライフを過ごした先に、
都市圏の大企業でバリバリ働いたり、高収入の就職先へ挑戦するといった未来は、中々見えてこないのも致し方ない事であろうと思います。