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 日経調査の上場企業の人事が評価する大学ランキングが発表されました。
上場企業各社にコネクションを持つ日本経済新聞社らしいランキングで、サンプル数は少ないものの、企業の採用担当の実情・肌感覚に非常に近いランキングです。
「大企業の学歴フィルター」の実情にも迫れます。

 ランキングトップは2年連続で
北海道大学、続いて京都大学、東北大学トップ3にランクイン。
さらに、東京大学、名古屋大学、横浜国立大学、東京工業大学、神戸大学、早稲田大学、大阪大学、九州大学、東京外国語大学が続きます。
 ランキングトップ10は実に9位まで国立大学が独占。大手企業人事でも、学力や学習意欲に一定の評価のある国立大の評価が高まっているのが読み取れます。

 特に当サイトで難関国立大学と呼んでいる、旧帝七大学、一橋大、東京工業大、神戸大、横浜国大、筑波大(いわゆる旧帝一工神+筑波横国)の上位ブランド国立大学は昨年版同様に高い人事人気の有る大学であることがわかります。この上位大学の括りに入るか、否かは学歴フィルターにも効いてくる事が読み取れます。

これら上位国立大学は一定の学力が担保されており、かつ行動力や対人力でも評価の高いバランス大学が上位に食い込んでいます。

 近年は創造力や、高い専門性のある人材により高い価値を見出す企業が増えており、一昔前のガッツやコミュ力一辺倒の人材の市場価値は落ちてきています。
 学習意欲や勤勉度合は、独創性や専門性に直結しますので、そうした学生の集まりやすい国立大や理工系人材を求める声が年々高まってるわけです。


 その他国立大学では、名古屋工業大学京都工芸繊維大学といった理工系人材を産業界に多く輩出している有力工業大、岡山大学、千葉大学といった準難関大学もランクインしています。

 私立大学では、早稲田大学、慶應義塾大学のトップ2校がランクイン。いわずもがな、2校共に産業界のトップ企業にずらりと人材を送り込んでいる有力私大です。早慶上智がいわゆる上位私立大学として学歴フィルターに使われる括りでもあります。

 近年私大は、学力に依らない多様な入試形式を拡大させており、トップ私大の早慶はともかく、MARCH・関関同立クラス以下の私大では、とんでもなく低学力の学生が多数散見されるようになり、大企業人事の評価でも、特に「知力・学力」面で私大の評価が低くなっています。

 正直私個人の肌感覚でも、MARCH・関関同立クラス、というか上智大学クラスでも、推薦入試枠が増えすぎていて、すごく低学力な学生が散見されます。流石に早慶になると、アホな学生は少ないですが、、
 大手企業人事の方は、SPIやWebテスト等の学力試験や面接等で、有力私立大の一部の学生の低学力ぶりを肌で直々に感じているのです。

このあたりが、私立大の人事評価ランキングが低い原因となっています一方で多様な入試方式でバラエティに富んだ人材を取り入れることで、学生の対人力や創造性が高まってきており、一概に多様な入試形式を否定してはならない事にも注意が必要です。
 学力以外の面での評価は重要ですが、MARCH関関同立クラス以下の私大では、余りにも学力レベルの低い学生を取り入れすぎている様です




日経調査・大企業の人事が評価する大学ランキング調査



それでは、日経記事より詳細を見ていきましょう!
日本経済新聞社と就職・転職支援の日経HRは、「大手企業の人事担当者から見た大学イメージ」の調査を実施。

調査概要としては、上場企業と一部の有力未上場企業の人事担当者に、採用した学生から見た大学のイメージなどを調査項目にしています。

総合ランキングではトップが北海道大学、次に京都大、東北大、東京大、名古屋大などが続いており、上位9校を国立大学が独占する結果となりました。


調査は各大学の学生のイメージについて「行動力」「対人力」「知力・学力」「独創性」の4つの側面で評価した。より多くの学生を評価するため、20年と21年の調査を合算して集計した。

トップは名門・北海道大学!あなたの大学は?


・最新2021年版 「人事が評価する大学ランキング」
人事が評価する大学


・参考 昨年(2020年)版 「人事が評価する大学ランキング」

1-1


ランキングトップの北海道大は「行動力」「対人力」で1位、「独創性」で2位だった。
いずれの指標でもバランス良く評価されています。企業からの評価も高い大学です


知力・学力だけではなく、行動力や対人力、独創性で高い評価を得たことがわかります。


求められるハイレベルなバランス人材、人事からの評価高まる国立大


調査は各大学の学生のイメージについて「行動力」「対人力」「知力・学力」「独創性」の4つの項目で評価した。総合ランキング首位の北海道大は「対人力」で1位となったほか、「行動力」で2位など、すべての項目が5位以内に入った。

北大は昨年の調査に続き2年連続の首位となった。企業からは「柔軟性があり適応力が高い。どこに配属されても期待以上のアウトプットを出してくれる」(電機)や、「一般教養があり、地頭が良い傾向にある」(医薬品)、「論理的思考力が高い」(商社)といった声があがった。

総合2位は京都大、3位は東北大学だった。京大は「知力・学力」で1位、「独創性」で2位となった。企業からは「自らの興味に対して徹底的に探求する力がある」(機械)、「独自性に富んだ発想力がある」(化学)など、高い思考力や独創性を評価する声が多かった。

東北大は「独創性」で1位だった。企業からは「コミュニケーション能力が高く、専門性も優れている」(鉄鋼)、「リーダーシップがあり主体性が高い」(機械)などの声があり、「対人力」では2位に入った。

総合トップ10のうち9校を国立大が占めた。私立大では9位の早稲田大学が最高位で、次が18位の慶応義塾大学だった。早大は「行動力」で5位、慶大は「対人力」で9位に入った。


私立大学は近年、学力に依らない入試形式を拡大させており、知力・学力に不安の有る学生がトップクラスの私大でも見受けられるようになってきている
企業側もその実情を採用の最前線で感じており、特に私立大学は知力・学力面での評価の低さが足を引っ張った。一方で多様な入試方式でバラエティに富んだ人材を取り入れることで、学生の対人力や行動力、創造性は高まってきており、一概に多様な入試形式を否定してはならない。

また「採用を増やしたい大学」では一橋大学が一位だった。企業からは「ビジネスに必要な素養を備えている学生が多い」(金融)など、即戦力として期待する声があった。2位は弘前大学、3位は大阪電気通信大学が入った。

5位に福岡工業大学、8位に名古屋工業大学、10位に電気通信大学が入り、トップ10には理工系の大学が目立った。理工系人材の採用競争は年々厳しさを増しており、優秀な理工系人材を輩出する大学への注目度が高まっている。

回答された大学が分散したのか、この結果はイマイチよく読み解けない結果に。
弘前大学や大阪電気通信大学がどれほど採用されたいと考えられているは大きく疑問です。

・最新(2021年)版「採用を増やしたい大学ランキング」
採用を増やしたい大学ランキング




■注目している大学ランキングでは、グローバル人材へのニーズ高まる!

・最新(2021年)版「注目している大学ランキング」
注目している大学ランキング

注目している大学を最大5校まで聞いた注目している大学ランキングでは、上位にはグローバルで活躍できる人材の教育に力を入れる大学が入った。
特に日本人学生の英語力の弱さもあり、日系企業ではグローバル人材へのニーズが急激に上昇していますが、その供給が追い付いていません。

1位の国際教養大学全ての授業を英語で実施し、外国人留学生との寮生活など、日常生活で英語力を高める教育環境を整えている。
 企業からは「語学はもちろんのこと、主体的に学ぶ環境で育まれた学生に興味がある」(小売り)など、国際色豊かな環境への評価が高かった。

これだけの環境に身を置ける国際教養大の学生は、グローバルな仕事では即戦力人材として求められているようです。

9位には立命館アジア太平洋大学がランクインした。立命館アジア太平洋大学も、留学生比率が高く、グローバルな感性や人材の多様性を求める企業から急激に評価の上がっている私立大です。
学生の約半数は外国人留学生で、企業からは「多様な価値観を持ち、意見をはっきり伝える能力が高い」と評価する声があり、外国人留学生に揉まれた経験が高く評価されています。

・参考 昨年(2020年)版「採用を増やしたい大学ランキング」、「注目している大学ランキング」

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 本ランキングは、大企業の人事へのアンケートでサンプル数も少なく、評価項目もやや曖昧な点もあるため、細かい順位をつけるようなランキングではありませんが、「上場大手企業から一定の高い評価が有る大学の最新トレンド」読み取れるランキングとなっています。

 企業が求めているのは、学力・行動力・対人力・創造性・専門性のバランスがとれた人材である事がわかります。
 失われた20年で日本企業も国際競争力を大きく失ってきており、即戦力人材を求める傾向が年々高まっています。
 学生の皆様には研究や資格勉強等で専門能力を高めつつ、サークルや課外活動、バイト等で多くの人に揉まれ、人間力を磨くことが求められます。

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